「けやきの家と共に」

永井友佳子 母

 友佳子は、今年で37歳です。小学校の時から「けやきの家」と交流を重ね、高等部卒業後から19年の在籍となりました。幼かった娘も見た目だけは、すっかり大人ですが、自己中心的な行動や、物事に集中できない性格は、37年間変わることはなく、いまだ日々課題となっています。

 そんな中、けやきを利用しつつ、週2回プールに行き、リハビリにも通い、メリハリのある日常を送りながら、体力と健康維持に気を配っています。これも日中、生活介護で支援くださる施設のご理解があればこそと感謝しています。

 3年前から、GHに籍を置き週末に自宅へ帰るという生活になりました。平日は仲間との生活を友佳子なりに楽しんでいるようです。以前は、身の回りのことは、周りの人に頼りがちでしたが、GHで生活するようになってからは、少しずつですが、自立心が芽生えてきたようです。最近の友佳子の口癖は、「私は、ホームのリーダーだから、頑張らなくちゃ!」です。他の仲間は誰もリーダーと認めてはいませんが、本人がそう思って頑張れるのならと、暖かい目で見守ってくださっています。本当に支援してくださる職員さんに親として、感謝の日々です。

 障害と共に年を重ねていく友佳子のこれから先の人生に、まだまだ心配は尽きませんが、一日一日を大切に、そして健康に過ごせるよう一緒に楽しく歩んで行きたいと思っています。