永井友佳子さんのお母様
「けやきの家と共に」
友佳子は、今年で37歳です。小学校の時から「けやきの家」と交流を重ね、高等部卒業後から19年の在籍となりました。…
昭和56年度に始まった知立市内に障がい者が主人公の働く場を作ろうという知立日曜学級の取り組みから、2年後に無認可の小規模施設けやき作業所が開所しました。その後知立市との連携を深め知立市議会、知立市社会福祉協議会をはじめ、多くのボランティアさんや支援団体、地域の理解と協力のもと社会福祉法人けやきの会を設立し、認可施設けやき作業所を含めた心身障害者総合福祉施設けやきの家を設立しました。以後、現在の特別支援学校や在宅の重度の障がい者を積極的に受け入れ、三つの理念のもと施設経営を行ってきました。さらに、第2けやき作業所(メープルけやき)、児童デイサービスみどり、ホームけやき太陽、ホーム八ツ田Ⅰさくら、Ⅱひまわり、Ⅲことりを順次開所しました。
開所以来35年が経ち、親亡き後の生活環境づくり、地域の利用者のための施設づくり、強度行動障害者や利用者の高齢化への取り組みが必要となっています。そのために人財の確保や育成・定着が必要不可欠になっています。これからも多くの支援者のご理解とご協力のもと、障がい者のひとりひとりのよりよい未来を目指して一層努力してまいります。
障害を持っていても学校卒業後、在宅生活だけにはさせてくないとの強い思いで、数名の保護者が施設の立ち上げに奔走し、行政、市議会他、市民の方々の温かいご理解、ご支援を賜り、平成5年に認可施設「総合福祉施設けやきの会」を開所いたしました。
そして、企業様のご理解のもと、自動車部品等の仕事、ミシンを使っての共作連フキンや布製袋作り、陶器つくり等施設利用者は充実した日々を過ごしてまいりました。現在は自動車部品の仕事を主に作業しております。
その後平成21年には、八ツ田町に第2けやき作業所“メープルけやき”を開店し、パン類等の製造、販売、食事処の運営を始めました。多目的に使用できる部屋もあり、地域の皆さま方との交流を日々楽しみに励んでおります。日中一時支援事業、グループホームを含め多角的に運営する施設となりましたが、今後の課題として、保護者が高齢化するにつれ、どのような対応が適切かを視野に入れ取り組んで行かなければと思っております。
昭和55年頃から10数年の間、無認可の施設として洗濯ばさみ作り、縫製作業、自動車部品の仕事などを、利用者、職員、保護者が一体となり、市内外を問わずイベントにお招きいただき大勢の方々と交流ができました事に、改めて感謝し懐かしく思い出しております。